「断面図は描けたのに、矩計図で手が止まった」
この悩みは、とてもよく聞きます。 理由ははっきりしていて、矩計図では床や壁の「中身」を描くからです。 材料の名前と厚みを知らないと、1本目の線から迷ってしまいます。
この記事では、断面図の書き方で描いた木造2階建ての家を使います。 断面図の一部を拡大し、矩計図の書き方を基礎から屋根まで1/30で追っていきます。
この記事を読むとわかること
- 矩計図の読み方・役割と、断面図との違い
- 床・壁・天井・屋根の「中身」(材料と厚み)の決め方
- 高さの数字が合っているかを、足し算で確かめる方法
- 矩計図の書き方8ステップと、提出前のチェックリスト
断面図をまだ描いていない人は、先に断面図の書き方を読んでおくと、この記事がぐっと楽になります。

矩計図(かなばかりず)とは?読み方・特徴・役割と、断面図との違い
矩計図は「かなばかりず」と読みます。 建物を縦に切った断面のうち、外壁まわりを拡大して、高さと材料を細かく描く図面です。 「たんけいず」「くけいず」と読む人もいますが、どちらも誤りなので気をつけてください。
描き方の前に、まず「何のための図面か」をつかんでおきましょう。 目的が分かると、どこまで描き込めばよいかの判断がしやすくなります。
矩計図は「壁まわりを拡大した断面図」
断面図は、建物全体を縦に切って、部屋の高さの関係を見せる図です。 矩計図はその断面図のうち、外壁の一筋だけを切り出して拡大します。 そして、基礎から軒先までの「納まり」を描きます。
納まりとは、部材どうしがどう重なり、どうつながるかのことです。 たとえば「床の板の下に何があり、その下の木材はどこに載っているか」という関係を指します。

主な特徴と描く内容
矩計図に描く内容は、大きく分けて「高さ」と「材料」の2つです。
| 分類 | 描く内容 |
|---|---|
| 縮尺 | 1/20〜1/50が一般的。この記事では1/30 |
| 高さ・寸法 | 基礎の高さ、各階の床の高さ、天井の高さ、軒の高さ、最高の高さ |
| 材料・仕様 | 構造材の種類、外壁と屋根の仕上げ、断熱材の種類と厚み、防水の納まり |
| 範囲 | 外壁の外側(軒先)から、室内側へ1.5mほどまで |
矩計図の役割
矩計図は、完成すると見えなくなる部分を確かめるための図面です。 実際の家づくりでは、次の3つの役割があります。
| 役割 | 内容 |
|---|---|
| 見えない部分を見える化する | 床下・壁の中・天井裏の構造や、断熱材の入り方を確かめる |
| 工事のミスを防ぐ | 職人さんへの指示書になり、高さのズレや納まりの食い違いを防ぐ |
| 住まいの性能を確かめる | 断熱や防水など、暮らしやすさに関わる部分を数字で示す |
住宅会社が、家を建てる人に渡す図面の1枚でもあります。
大学では描かないことも多い図面
意匠系の設計課題では、平面図・立面図・断面図と模型、パースが中心です。 矩計図は、構法の授業や、実際の設計に近い課題で初めて出てくることがよくあります。 大学やコースによっては、一度も描かずに卒業する人もいます。
ちなみに私は矩計図を描く機会はあまりありませんでした、、、
それでも、実務では基本の図面です。 設計事務所や設計部では、壁の中まで考えられる人を頼りにします。 就活のポートフォリオに矩計図が1枚あると、構法への理解を伝えやすくなります。 二級建築士の製図試験でも、木造の課題で矩計図を描く年があります(Q&Aで詳しく書きます)。
断面図・矩計図・詳細図の違い
3つの図面は、縮尺と描く範囲が違います。
| 図面 | よく使う縮尺 | 描く範囲 | わかること |
|---|---|---|---|
| 断面図 | 1/100、1/50 | 建物全体 | 部屋どうしの高さの関係、天井高、屋根の形 |
| 矩計図 | 1/20〜1/50 | 外壁まわりの一筋(基礎〜軒先) | 床・壁・天井・屋根の材料と厚み、高さの内訳 |
| 詳細図 | 1/5〜1/20 | 窓まわり、階段など一部分 | 部材の形や取り付け方 |
「断面詳細図」と呼ぶこともあり、ほぼ同じ図面だと考えてかまいません。 図面の種類の全体像は、
この記事の縮尺は1/30
この記事では1/30で描きます。 木造住宅など小〜中規模の建物で、よく使う縮尺です。
| 縮尺 | 向いている場面 | 描き込みの目安 |
|---|---|---|
| 1/20 | 細部まで見せたいとき。建築士の製図試験でも使われる | 仕上げ材の厚みや下地まで描ける |
| 1/30 | 木造住宅の課題 | 主な材料の層と厚みが読める |
| 1/50 | RC造など規模の大きい建物 | 層は描けるが、薄い材料は線1本になる |
課題で縮尺が指定されていれば、そちらを優先してください。 縮尺ごとの描き込みの違いは、
【用語解説:木造の部材名】
土台(どだい):基礎の上に寝かせる木材。家の重さを基礎に伝えます。
大引(おおびき):1階の床を下から支える木材。土台と同じ高さに並びます。
胴差(どうさし):2階の床の高さで、外壁の柱どうしをつなぐ横の木材です。
床梁(ゆかばり):2階の床を支える横の木材。成(高さ)が大きいほど長く飛ばせます。
軒桁(のきげた):外壁のいちばん上で柱をつなぎ、屋根を受ける木材です。
垂木(たるき):屋根の傾きに沿って並べ、屋根の板を支える細い木材です。

今回描く場所:南の外壁を基礎から屋根まで
平面図の書き方、立面図の書き方、断面図と同じ家を使います。 断面図で描いたA-A’断面の南の端(Y1通り)を切り出します。
南は屋根の低い側(平側)なので、軒先がよく見えます。 1階の掃き出し窓と2階の腰窓が、2つとも切れるのもよい点です。 窓の上下の納まりまで練習できます。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 1階の床の高さ(1FL) | 地面(GL)から+450 |
| 2階の床の高さ(2FL) | GL+3,350 |
| 階高(1FL〜2FL) | 2,900 |
| 天井高(1階・2階) | 2,400 |
| 天井ふところ+2階の床 | 500 |
| 軒高(外壁のいちばん上) | GL+6,150 |
| 屋根 | 切妻屋根、4寸勾配、厚み約150 |
| 軒の出 | 600 |
| 1階の掃き出し窓 | 1FL〜1FL+2,000 |
| 2階の腰窓 | 2FL+900〜2FL+2,000 |
| 描く範囲 | 外壁の外側600(軒先)から室内側へ約1,500 |


描く前に決めること:床・壁・天井・屋根の「中身」
矩計図は、線を引く前の準備で8割が決まります。 決めるのは「部位ごとの材料」と「高さの内訳」の2つです。
部位ごとの仕様を表にする
この記事では、木造住宅でよく見かける構成にしました。 二級建築士の製図対策の解説でも見かける、標準的な組み合わせです。 課題で仕様が指定されていれば、そちらを優先してください。
| 部位 | 仕様(外側・上から) | 厚みの目安 |
|---|---|---|
| 屋根 | 化粧スレート→アスファルトルーフィング→野地板(構造用合板)→垂木→軒桁 | 仕上げ〜垂木で約150 |
| 軒先 | 軒の出600、軒天、雨どい | — |
| 2階天井 | グラスウール(天井断熱)→防湿フィルム→野縁→石膏ボード→クロス | 高性能グラスウール t=155(熱抵抗値4.0以上) |
| 外壁 | 窯業系サイディング14→通気胴縁18→透湿防水シート→構造用合板9→柱105(間にグラスウール)→石膏ボード12.5→クロス | 約160 |
| 2階床・1階天井 | フローリング12→構造用合板28→床梁(成240)→天井ふところ→石膏ボード | 2FLから1階天井まで500 |
| 1階床 | フローリング12→構造用合板28→床断熱(押出法ポリスチレンフォーム t=65、大引の間)→土台・大引105角 | 145 |
| 基礎 | ベタ基礎(立ち上がりの幅150、底盤)→防湿シート→砕石 | 底盤の厚み・根入れは下の表 |
材料の名前は、厚みとセットで覚えるのがコツです。 「サイディング」ではなく「窯業系サイディング t=14」と書けると、図面がぐっと締まります。 tは厚み(thickness)を表す記号です。
高さを足し算で確かめる
材料の厚みが決まったら、足し算(引き算)で高さを確かめます。 ここを飛ばすと、断面図と矩計図で床の高さが合わなくなります。
| 確かめる場所 | 計算 | 結果 |
|---|---|---|
| 1階の床→基礎の上 | 1FL+450 − フローリング12 − 合板28 − 土台105 | 基礎の上端はGL+305 |
| 2階の床→梁の下 | 2FL+3,350 − フローリング12 − 合板28 − 梁240 | 梁の下端はGL+3,070 |
| 1階の天井 | 1FL+450 + 天井高2,400 | 天井はGL+2,850(梁の下と220のすき間) |
| 2階の天井→軒高 | 2FL+3,350 + 天井高2,400 | 天井はGL+5,750(軒高まで400) |
1階の天井と梁の間の220は、配線や天井の下地が入る場所です。 2階の天井から軒高までの400には、天井の断熱材と屋根を支える部材が入ります。
数字が法令の決まりを満たしているかも、あわせて確かめましょう。
| 決まり | 内容 | この家 |
|---|---|---|
| 木造の1階の床の高さ | 地面から45cm以上(建築基準法施行令 第22条) | 450で満たす |
| 部屋の天井の高さ | 2.1m以上(建築基準法施行令 第21条) | 2,400で満たす |
| ベタ基礎の立ち上がり | 地上部分で30cm以上、厚さ12cm以上(国土交通省の告示) | 305・幅150で満たす |
| ベタ基礎の底盤と根入れ | 底盤の厚さ12cm以上、根入れの深さ原則12cm以上(同じ告示) | 底盤150・根入れ150で描く |
| 断熱材の厚み | 天井は熱抵抗値4.0以上、壁と床は2.2以上(省エネ基準の仕様基準。東京など4〜7地域) | 天井155・壁105・床65で満たす |
【用語解説:断熱材と通気層】
断熱材:外の暑さ・寒さを室内に伝えにくくする材料です。木造ではグラスウールをよく使います。
通気層:外壁の仕上げと防水シートの間にあけるすき間です。壁の中の湿気を外へ逃がします。 矩計図では、断熱材が床・壁・天井で途切れずにつながっているかが見どころになります。
手描きならそろえておきたい道具
1/30の図面は、細かい寸法を何度も測ります。 道具が合っていないと、測るたびに計算が入って時間がかかります。
| 道具 | 選び方のポイント |
|---|---|
| 三角スケール | 1/300の目盛りを使うと、1/30をそのまま読める(数字を10倍で読む) |
| 製図用シャープペン | 0.3mmと0.5mmの2本で、細線と太線を描き分ける |
| 字消し板 | 線が混み合う矩計図では、消したい線だけを消せて便利 |
| テンプレート | 高さ記号や円を、同じ大きさでそろえて描ける |
1/30の目盛りがない三角スケールでも、1/300の目盛りで代わりになります。 1/300で「4.5m」と読める長さが、1/30では450mmです。
1/300の目盛りがある三角スケールが1本あれば、1/30の寸法も計算なしで測れます。
矩計図の書き方|8ステップ
ここからは、1/30で実際に描いていきます。 下から上へ、地面から屋根へ向かって描くと迷いません。

最初に、横の基準線と縦の基準線を薄く引きます。
- 縦:Y1の通り芯(柱の中心の線)
- 横:GL、1FL、2FL、1階天井、2階天井、軒高
数字は、さきほどの足し算の表をそのまま使います。 1/30では、実際の長さを30で割った長さが図面上の長さです。
| 実際の長さ | 1/30の図面上 | 使う場所 |
|---|---|---|
| 450 | 15mm | GL〜1FL |
| 2,900 | 約96.7mm | 1FL〜2FL(階高) |
| 2,400 | 80mm | 天井高 |
| 600 | 20mm | 軒の出 |
| 150 | 5mm | 基礎の立ち上がりの幅 |
| 12 | 0.4mm | フローリングの厚み |
12mmの床材は、図面上では0.4mmしかありません。 薄い層は、線と線の間隔をほんの少しあけるだけで十分です。

ベタ基礎を描きます。 立ち上がりの幅は150で、通り芯から外と75、内と75に振り分けます。 上端はGL+305です。 底盤は厚さ150、根入れ(地面より下に入る深さ)は150で描きます。 底盤の下に防湿シートと砕石を描き、床下に換気口の位置を示します。

基礎の上に土台(105角)を載せます。 室内側には大引を並べ、大引の間に床断熱材(押出法ポリスチレンフォーム t=65)を入れます。 その上に構造用合板28とフローリング12を重ねます。 フローリングの上端が1FL+450になっていれば正解です。

柱(105)を描き、柱の間にグラスウールを入れます。 外側へ向かって、構造用合板、透湿防水シート、通気胴縁、サイディングの順に重ねます。 室内側には石膏ボード12.5を描きます。
掃き出し窓は、1FLから+2,000の範囲で壁を切り欠きます。 窓の下と上には、雨水を外へ流す「水切り」を必ず描いてください。 窓まわりの詳しい描き方は、【準備中リンク:窓に特化した記事】でまとめる予定です。

外壁の柱の間に、胴差を描きます。 胴差から室内へ床梁(成240)をかけ、上に合板28とフローリング12を重ねます。 梁の下には天井の下地(野縁)と石膏ボードを描きます。 天井の仕上げ面がGL+2,850になるように合わせましょう。

2階の腰窓は、2FL+900から+2,000の範囲です。 1階と同じように、窓の上下に水切りを描きます。
2階の天井は2FL+2,400(GL+5,750)です。 天井の上には高性能グラスウール t=155を敷き、天井断熱にします。 外壁の断熱材と天井の断熱材が、すき間なくつながるように描くのがポイントです。

外壁のいちばん上(GL+6,150)に軒桁を載せます。 軒桁から4寸勾配で垂木をかけ、野地板、ルーフィング、化粧スレートを重ねます。 4寸勾配は、横に10進むと高さが4上がる傾きです。
軒先は外壁の外側から600出します。 軒の裏側に軒天を張り、先端に雨どいを描けば屋根まわりは完成です。

最後に、情報を書き込みます。
- 高さ記号:GL、1FL、2FL、CH(天井高)、軒高、最高の高さ
- 寸法:基礎の高さ、階高、天井高、軒の出、窓の高さ
- 材料名:引き出し線を出して「材料名+厚み」で書く(例:窯業系サイディング t=14)
- 図面名と縮尺:「矩計図 S=1/30」
材料名は、外側の層から順に、上から下へ並べて書くと読みやすくなります。

線の太さと塗りの描き分け
矩計図は線が多いので、太さの差がないと何が何だか分からなくなります。 基本は「切った所は太く、見えている所は細く」です。
| 線 | 太さ | 描くもの |
|---|---|---|
| 切断線 | 太線 | 切った位置の基礎・構造材・仕上げの輪郭 |
| 見えがかり線 | 中〜細線 | 切った位置の奥に見える窓枠や天井の線 |
| 材料の層の線 | 細線 | 合板や石膏ボードなど薄い層の境目 |
| 寸法線・引き出し線 | 細線 | 寸法、高さ記号、材料名 |
構造材の切り口は、×印や塗りで表すと読みやすくなります。
矩計図でよくあるミス(提出前チェックリスト)
提出前に、次の項目を1つずつ確かめてください。
- 1FL・2FL・軒高が、断面図の数字と合っている
- 足し算で、床の仕上げ面がちょうど1FL・2FLになる
- 断熱材が床・壁・天井で途切れていない
- 窓の上と下に水切りがある
- 材料名に厚みが書いてある
- 軒の出が、立面図・断面図と同じ600になっている
- 基礎の立ち上がりが地上30cm以上ある
- 図面名と縮尺(S=1/30)が書いてある
- 切断線と見えがかり線の太さに差がある
いちばん多いのは、断面図と高さが合わないミスです。 矩計図だけを描き直して、断面図を直し忘れるパターンがよくあります。 どちらかを直したら、もう一方も必ず見直しましょう。
【無料配布】凡ミスやあるあるミスを防ごう!チェックリスト
せっかく多くの時間と寝る時間を惜しんでやった図面に一つのミスであーあとなってほしくありません。
その思いからチェックリストを無料配布します。ぜひご活用下さい!
CADで描くなら
CADで描くときは、レイヤー(線を分けて入れる層)を分けておくと修正が楽です。
| レイヤー | 入れるもの |
|---|---|
| 基準線 | 通り芯、GL・FLなどの高さの線 |
| 構造材 | 基礎、土台、柱、梁、軒桁、垂木 |
| 仕上げ | サイディング、石膏ボード、フローリング、屋根材 |
| 断熱 | グラスウール、防湿シート |
| 寸法・文字 | 寸法、高さ記号、材料名、図面名 |
1/30で印刷するときは、文字の大きさが縮尺に合っているかも確かめてください。 画面ではちょうどよくても、印刷すると文字が小さすぎることがあります。
線が多い図面なので、PCの性能が低いと動きが重くなることもあります。 建築学生のPC選びは、建築学生が持つべきPCで詳しくまとめています。
MacでJW_CADを使いたい人は、Windowsを同じMacで動かせるソフトを入れておくと、課題のたびに学校のPCへ行かずに済みます。
矩計図のよくある質問(Q&A)
- どこを切ればいいですか?
-
外壁の中で、窓や軒先など見せたい納まりが多い場所を選びます。 南側の平側は、軒先と窓の両方が入るのでおすすめです。 課題で指定がなければ、断面図で切った線の外壁を拡大すると、2枚の図面がつながります。
- 縮尺はどれを選べばいいですか?
-
木造住宅なら1/30か1/20が扱いやすいです。 1/50は規模の大きい建物向けで、薄い材料が線1本になってしまいます。 課題で縮尺が決まっていれば、それに従ってください。
- 材料が分からないときはどうすればいいですか?
-
まずは、この記事の仕様の表をそのまま使って1枚描いてみてください。 そのうえで、教科書や建材メーカーのカタログで1つずつ確かめると覚えやすいです。 先生に「この課題の標準仕様はありますか」と聞くのも近道です。
- 断面詳細図と同じものですか?
-
ほぼ同じ図面だと考えてかまいません。 会社や学校によって呼び方が違うだけで、描く内容は外壁まわりの断面と材料です。
- RC造だと何が変わりますか?
-
柱・梁・床がコンクリートになるため、構造の層の描き方が変わります。 木造のような土台や垂木はなく、コンクリートの厚みと断熱・防水の層が中心になります。 規模が大きいことが多いので、縮尺は1/50をよく使います。
- 建築士の製図試験でも矩計図を描きますか?
-
二級建築士の設計製図試験では、木造2階建ての課題で、縮尺1/20の矩計図を描く年があります。 年によっては、矩計図の代わりに断面図や部分詳細図が出ます。 試験の要求図書は毎年の発表で確かめてください。 一級と二級の違いは、【準備中リンク:G03 一級建築士と二級建築士の違い】でまとめる予定です。
- 1枚描くのにどのくらい時間がかかりますか?
-
材料と高さの準備が終わっていれば、線を引く作業はぐっと短くなります。 時間がかかるのは、仕様を調べる段階と、高さが合わずに描き直す段階です。 この記事の仕様の表と足し算の表を先に作ってから描き始めてください。
- 矩計図は英語で何と言いますか?
-
「sectional detail(セクショナル・ディテール)」と呼ぶのが一般的です。 海外の事例を調べるときに使えます。
二級建築士の製図試験を考え始めたら、矩計図を含む製図の練習を、通信講座で早めに始めておく手もあります。
まとめ
矩計図は、断面図の外壁まわりを拡大して、床・壁・天井・屋根の「中身」を描く図面です。 描く前に材料と厚みを決め、高さを足し算で確かめておけば、手が止まらずに描き切れます。
- 断面図のどこを拡大するか決める
- 部位ごとの材料と厚みを表にする
- 高さの足し算で、1FL・2FL・軒高を確かめる
- 8ステップで下から上へ描く
- チェックリストで提出前に見直す
図面シリーズの次は、階段の描き方です。
蹴上げと踏面の決め方は、【準備中:C06 階段の描き方】で解説する予定です。
シリーズ全体の流れは、【準備中:C07 建築図面の種類まとめ】で確認できるようにします。
前の記事に戻るなら、断面図の書き方からどうぞ。

壁の中まで考えられる力は、意匠設計の仕事で強みになります。 仕事の中身は、特設サイトの意匠設計のページで紹介しています。
平面図や立面図の描き方をおさえないと矩計図は描けません!ぜひこちらから見てない方はご覧ください。





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