「建築学科はWindowsじゃないとダメ」
入学前、大学からそう言われて、私はわざわざWindowsのパソコンを買いました。
でも、実際に4年間すごしてみて思ったのは、「Macでもよかったな」ということです。
なんなら教授がMacを使っていました(笑)。いやいいんかい!となりましたよ…
Windowsでしか動かないソフトは、たしかにありました。でもそれも、Macの中でWindowsを動かす「Parallels(パラレルス)」というソフトを使えば、ほとんど問題なく使えました。
この記事を読むとわかること
- 建築学生がMacBookを選んでも困らないか
- どんなスペックを手に入れるべき?
- Windows専用ソフト(Jw_cadなど)をMacで動かす方法
- 買う前に大学へ確認しておくこと
ただし、どんなMacでもいいわけではありません。この記事では、先輩の実体験をもとに、建築学生がMacBookを選ぶときのポイントと注意点をまとめます。

「建築学生はWindows必須」は本当?先輩の体験談
入学前に「Windowsにしてください」と言われた
私の大学では、入学前の案内で「パソコンは絶対にWindows」と言われていました。
建築の授業で使うソフトにWindows専用のものがあるから、というのが理由です。
それを聞いた私は、わざわざWindowsのノートPCを20万近くで購入しました。今はまったく使っていません(笑)
実際に使ってみたら、Macでも困らなかった
その後、MacBook Pro(2023年モデル・M3 Pro・メモリ18GB)を使うようになって分かったのは、授業で使うソフトのほとんどがMacで動くということでした。
Jw_cad・AutoCAD・Revit・Officeなど、「Windows専用」と言われていたソフトも、Parallelsを入れたMacで実際に動くことを確認しています。
後に紹介しますが、ParallelsとはMac内でWindowsを起動させることのできるソフトです。
また、建築学生がよく使うソフトとしてAdobeのPhotoshopやIllustratorです。
これらはなんならMac版が提供されています。AutoCADについてもMac版が提供されています。

各ソフトの使用方法や解説はこちらのページにて順次解説しています!
唯一困ったのは、大学のプリンター
逆に、どうしても使えなかったのが大学のプリンターです。
プリンターを動かすためのソフト(ドライバー)が、Mac上のWindowsに対応していなかったのが原因でした。課題を印刷して提出することが多い建築学科では、ここは見落とせないポイントです。
ただ、建築学生は設計でよくA3を印刷します。なので学校に頼らず、自宅にA3プリンターを置くのは必須だと思います!図面の仮で出来た時、画面でなく紙で見たいものです。そんな時、いちいち大学に行ったりコンビニに行くのは現実的ではありません。
そのため、この問題もあんまり苦労しなかったですね。ただ、プリントを忘れた時は大焦りしますが笑
要注意!
プリンターの対応は大学によって違います。私の大学ではダメでしたが、Macから印刷できる大学もあります。買う前に必ず自分の大学で確認してください!
(私の大学は昔Mac対応だったのですが、なぜか廃止されてWindowsのみになってしまいました(泣))
建築学生にMacが向いている5つの理由
正直に言うと、建築学生にはMacのほうが向いている部分が多いと感じています。
操作がしやすい
Macのトラックパッドは大きくて反応がよく、指の動きで画面の拡大・縮小やアプリの切り替えができます。図面やパースを見ながら作業するときに、地味に効いてきます。画面の綺麗で見やすいですよ。
AirDropで模型写真をすぐ送れる
模型の写真をiPhoneで撮って、そのままMacに送れるのがAirDropです。ケーブルもアプリも不要で、数秒で終わります。一度覚えちゃうともう他には戻れません…
プレゼンボードを作るときは模型写真を何十枚も使うので、これだけでかなり時間が浮きます。
iPhone・iPadと連携しやすい
iPadで描いたスケッチをMacに送ったり、iPadをMacの2枚目の画面として使ったりできます。課題中は画面が1枚だと足りなくなりがちなので、iPadを持っている人には大きなメリットです。
このiPadを2枚目のディスプレイにするのが本当にありがたい機能です!Macの画面をApple Pencilで操作できちゃうので、データをUSBに保存してまたコピーしてってやる必要がないのです。
バッテリーが長持ち
MacBookはバッテリーの持ちがよく、大学に充電器を持って行かなくても1日もつことが多いです。製図室でコンセントの取り合いにならないのは、意外とうれしいポイントです。
授業の教室はコンセントがない場合もあり、バッテリー持ちが命です。私の体験だと1日は余裕で持ちます。
持ち運びやすい
授業・製図室・図書館・カフェと、建築学生は作業場所をよく移動します。薄くて軽いのは、毎日のこととなると大きな差です。
MacでWindowsのソフトを使う方法(Parallels)
Parallelsとは
Parallels Desktopは、Macの中でWindowsを動かせるソフトです。再起動しなくても、Macのアプリのひとつとして、Windowsを開いたり閉じたりできます。

注意!Mac上のWindowsは「ARM版」
ここがいちばん大事なポイントです。
最近のMac(M1〜M3などのチップを積んだMac)でParallelsを使うと、動くのは「ARM版」のWindowsになります。
ARM版Windowsとは
スマホと同じ系統の仕組みで動くWindowsです。普通のパソコン向けに作られたソフトは、中で変換しながら動かすので、ほとんどは使えますが、対応していないものもあります。
つまり、「Parallelsを入れれば、何でも普通のWindowsと同じように動く」わけではありません。私の場合、ダメだったのはプリンター周りだけでしたが、使いたいソフトが動くかは事前に確認が必要です。
実際に動いたソフト・動かなかったもの
| ソフト | 何に使う? | Parallelsで動いたか |
|---|---|---|
| Jw_cad | 2D図面 | ○ 動いた |
| AutoCAD(Windows版) | 2D・3D図面 | ○ 動いた |
| Revit | BIM(建物を3Dの情報で設計) | ○ 動いた |
| Word・Excel・PowerPoint | レポート・資料 | ○ 動いた |
| 大学のプリンター | 課題の印刷 | × 使えなかった |
BIM(ビム)とは
建物を3Dで作りながら、壁や窓の材料・寸法などの情報も一緒に持たせる設計の方法です。設計事務所やゼネコンでも使われています。
私自身、Windows専用と言われたソフトもParallelsでほとんど使えました。授業で使うソフトが動くか、まずは無料トライアルで試してから決めるのがおすすめです。
建築学生のMacBookはProを選ぶべき理由
ここまで「Macでもいける」と書いてきましたが、これはMacBook Proだから成り立つ話です。
Windowsを同時に動かすと、メモリと容量を大きく使う
Parallelsを使うと、Macの中でMacとWindowsの2つが同時に動きます。そのぶん、メモリ(作業机の広さのようなもの)とストレージ(データをしまう棚)をたくさん使います。
そこにCADや3Dソフトが加わると、スペックの低いMacでは動きが重くなったり、ソフトが落ちたりする可能性があります。
MacBook ProとAirの違い
| MacBook Pro | MacBook Air | |
|---|---|---|
| 冷却ファン | あり | なし |
| 長時間の3D・レンダリング | 強い | 熱で動きが遅くなりやすい |
| Parallels+CADの同時使用 | 安定しやすい | 重くなる可能性がある |
| 重さ | やや重い | 軽い |
Airには冷却ファンがないため、重い作業を続けると熱を逃がすために動きを抑えます。課題の締め切り前に何時間もレンダリングする建築学生には、ここが効いてきます。
最低限ほしいスペックの目安
先輩の使っていたMacBook Pro(M3 Pro・メモリ18GB)では、Parallels上でCADを動かしても困ることはありませんでした。目安としては、次を基準にするのがおすすめです。
- メモリ:16GB以上(できれば18GB以上)
- ストレージ:1TB以上
購入時は、Appleの公式サイトで最新モデルのスペックを確認してください。
Macは買った後にメモリや容量を増やせません。本体を大容量モデルにすると一気に高くなるので、課題データは外付けSSDに逃がす方法もあります。バックアップにもなるので、提出前の「データが消えた…」も防げます。
Airを選ぶ場合の注意
Airでも、レポートや2D図面くらいなら問題なく使えることが多いです。ただ、3Dモデリング・レンダリング・Parallelsを併用する予定があるなら、動作しない・重くて使えない可能性があります。迷ったらProを選んでおくほうが、後悔は少ないです。
パソコンのスペック全般の選び方は、こちらで詳しく解説しています。

買う前に大学で確認しておくこと
購入前に要チェック!
- 学内のプリンター・プロッター(大きな図面用の印刷機)がMacから使えるか
- 授業で使うソフトと、そのOS
- 大学で配られるソフトのライセンスがMac版・Parallelsに対応しているか
- 課題の提出システムや試験のシステムがMacで動くか
大学ごとに環境はかなり違います。いちばん確実なのは、同じ学科の先輩に「Macで困ったことある?」と聞くことです。学科の事務や情報センターに問い合わせるのもおすすめです。
Windowsを選んだほうがいい人
Macをおすすめしてきましたが、このような人はWindowsのほうが安心です。
- 大学のプリンターや提出システムが、Windowsでしか使えない
- 使う予定のソフトが、ARM版Windowsに対応していない
- MacBook Proまで予算を出せない(Airで無理をするなら、Windowsのほうが安心)
よくある質問
- 大学に「Windows必須」と言われたら、従うべきですか?
-
まずは「なぜWindowsなのか」を確認しましょう。ソフトが理由ならParallelsで対応できることが多いですが、プリンターや提出システムが理由なら、Windowsにしたほうが安心です。
- MacBook Airでも建築学科でやっていけますか?
-
レポートや2D図面中心なら使えることが多いです。ただし3Dやレンダリング、Parallelsを使う予定があるなら、動きが重くなる可能性があるのでProをおすすめします。
- Parallelsを入れれば、普通のWindowsと同じですか?
-
ほとんど同じように使えますが、中身は「ARM版」のWindowsです。プリンターのドライバーなど、対応していないものもあるので、使う予定のソフトは事前に確認しましょう。
- 大学のプリンターが使えないときはどうすればいいですか?
-
大学にITセンターなどPCトラブル専門の部署がある場合が多いです。そこに問い合わせてみることをお勧めします。また、友達に借りる、自前のプリンターを使うなど方法はあります。私はこれらで全く後悔することはありませんでした。
Macでプレゼンボードを作るなら、IllustratorやPhotoshopも必要になります。学生向けのプランがあるので、買う前に公式サイトで確認しておきましょう。
まとめ
- 「建築学生はWindows必須」と言われても、MacBook Pro+Parallelsでほとんどのソフトは使える
- Jw_cad・AutoCAD・Revit・Officeは、先輩のMacで動作確認済み
- ただし、Mac上のWindowsは「ARM版」。プリンターなど対応していないものもある
- MacBook Airは、重い作業で動かない・重くなる可能性があるので、選ぶならPro
- 大学のプリンター・システムは、買う前に必ず確認
操作のしやすさ、AirDrop、iPhone・iPadとの連携、バッテリーの持ち。建築学生の毎日には、Macの便利さがかなり効いてきます。自分の大学の環境を確認したうえで、後悔しない1台を選んでください!



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